助成金・補助金の基礎知識

助成金と補助金とはどういうものでしょうか?助成金・補助金の基礎知識について、分かりやすく解説しています。確認して上手く活用していきましょう。

助成金・補助金とは

国や地方自治体が何らかの政策目標を実現するため、その政策に合う取組を行う中小企業や小規模事業者などを支援する制度です。

助成金と補助金に共通しているのは、原則後払い・返済が不要・公的資金が財源になっていることです。

補助金と助成金の違い

補助金と助成金の違いは主に以下の3点となります。

助成金補助金
管轄厚生労働省経済産業省や地方自治体
財源雇用保険料税金
給付条件要件を満たしていれば給付される内容を審査し、採択されれば給付される

その他、補助金には課税対象になることや、事業に使ったことを証明する書類の整備などが必要になる点などがあります。

助成金について

助成金の申請にあたって必要なことをまとめました。対象事業主の条件や受給までにすることなどを確認しておきましょう!

【1】対象となる事業主の条件

助成金を活用するためには、下記を満たしていることが条件になります。

  • 雇用保険の適用事業主であること
  • 労働保険料を納入している(滞納していない)こと
  • 申請期間内に必要な申請を行うこと
  • 支給のための審査に協力すること
    (必要書類の提出や保管・実地検査の受け入れなど)
  • 3年以内もしくは申請後にに不正受給をしていないこと
  • 申請日の前日から過去1年間に労働関係法令の違反がないこと

などがあります。詳細を確認したい方はこちらをご覧ください。

【2】申請から受給までの流れ

助成金の申請から受給までの主な流れは以下のようになります。

  1. 助成金の支給要項に沿った実施計画書を作成
  2. 助成金の内容に従い、労働局の各窓口などへ計画届けなど申請書類を提出
  3. 助成金の内容に従い、実施計画を実施
  4. 助成金の支給申請書と添付書類を労働局の各窓口などへ提出
  5. 労働局にて審査
    (不備があれば書類の訂正や追加書類提出などを行う)
  6. 助成金の受給要件を満たしていれば支給決定書が届く
    (審査が否決の場合は「不支給決定書」が届く)
  7. 支給決定後、指定口座に支給される

補助金について

補助金は、国や自治体の政策目標に合わせて、さまざまな分野で募集されています。補助金は事業者の取り組みをサポートするために資金の一部を給付するものです。

【1】対象や受給条件について

補助金によって目的や対象が異なるため、受給条件や申請の仕組みがそれぞれ違います。それぞれの補助金の目的や趣旨を確認し、事業内容に合う補助金を見つける必要があります。

国の補助金・給付金を探す方はこちら↓↓

自治体も含めた支援情報を探す方はこちら↓↓

※具体的な募集期間、回数は補助金毎に異なりますが、多くは申請期間が1ヵ月前後と限られます。また概ね2~6月頃に募集開始されるので、チェックしておきましょう!

【2】補助金の給付までの流れ

補助金の申請から受給までの主な流れは以下のようになります。

  1. 必要書類(提出書類:応募申請書・事業計画書・経費明細書・事業要請書など)を作成
  2. 採択事業者が決定され結果が事務局から通知される
  3. 交付申請手続き(交付申請書・経費の相見積もりを提出)
  4. 事業の実施(事業内容を変更せざるを得ない場合は、事前に計画変更申請が必要)
  5. 実績報告書・経費エビデンス・請求書(請求時)を提出
  6. 正しく実施されたことが確認され補助金額が確定・補助金給付

詳しい手順を確認したい方はこちらをご覧ください。

※必ずしも、事業の全額が補助されるわけではありません。補助対象となる経費・補助の割合・上限額などをあらかじめ確認しておきましょう。

※補助金には審査があるので、申請したら必ず給付されるわけではありません。補助の有無や金額は事前・事後の検査によって決まります

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