人材開発支援助成金は、従業員の人材育成やスキルアップに活用できる助成金です。その中の『事業展開等リスキリング支援コース』の活用について解説します。
人材開発支援助成金のポイント
まずは、人材開発支援助成金においておさえておきたいポイントから確認しておきましょう。
①1事業所あたり1年で1億円の受給が可能
②雇用保険加入の法人や個人事業主が申請可能
③雇用保険の被保険者である正社員やアルバイトが受講可能
④入社歴や年齢制限はない。
事業展開等リスキリング支援コースとは?
『事業展開等リスキリング支援コース』は、厚生労働省が2022年12月2日に人材開発支援助成金に新たに創設したコースです。(詳細は厚生労働省のPDFを参照ください)
企業の持続的発展のためのコースで、以下3つのテーマに関する人材育成が助成対象となります。
1 事業展開
新規事業の立ち上げなどに伴う人材育成
2 デジタル・DX化
業務の効率化を図るIT導入などに関わる人材育成
3 グリーン・カーボンニュートラル
グリーン・カーボンニュートラルに対応した人材育成
上記を達成するための教育訓練(Off-JT)であれば、「事業展開等リスキリング支援コース」を活用した人材育成が可能です。
※ 対象になるかどうかは、事業内容と教育訓練の内容を見て、総合的に判断されます。
助成される経費と賃金について
教育訓練にかかる経費と賃金に対して助成されますが、それぞれどれくらい助成されるのかを見てみましょう。
助成される経費と賃金の設定
経費に対しての助成 | 賃金に対しての助成 | 1年間の限度額 | |
中小企業 | 75% | 960円/時間 | 1億円 |
大企業 | 60% | 480円/時間 | 1億円 |
助成される経費の上限
経費は、教育訓練の総時間に応じて助成額の上限が変わります。
10〜100時間未満 | 100〜200時間未満 | 200時間以上 | |
中小企業 | 30万円 | 40万円 | 50万円 |
大企業 | 20万円 | 25万円 | 30万円 |
※事業展開等リスキリング支援コースを利用するには、10時間以上の教育訓練であることが条件です。
助成金の活用事例
人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)を活用した事例をご紹介します。
DX学校のIT導入士(初級)講座
講座時間:12回×90分(18時間)
※ヒアリング後、講座時間は変わる可能性があります
講座料金:330,000円(税込)※1名あたり
事業展開等リスキリング支援コースを利用すると ※中小企業さまの場合
経費助成(75%):247,500円
賃金助成(960円/h):17,280円
1名さまあたり264,780円助成
(実質負担額:65,220円)
IT導入士(初級)講座について詳しくはこちら↓↓
助成金や講座に関するお問い合わせ
助成金や講座の関するご質問やお見積もりなど、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
助成金申請もサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
画像:著作者:katemangostar 著作者:pch.vector/出典:Freepik